【住まいるナビ】住まい選びのSDGsを考えよう
将来の資産価値にもつながる “地球にやさしい”賃貸住宅とは?
「SDGs」という言葉は、毎日の生活の中で聞かない日がないほど、世の中に定着してきているように感じます。人類がこの地球で暮らし続けていくために、SDGsへの取り組みは欠かせないものです。特に地球温暖化が急速に進む今、脱炭素社会の実現に向けた取り組みは待ったなしの状況といえるでしょう。
国立環境研究所の調査によると、2019年度の各家庭からの二酸化炭素排出量は全体の15%にも上ります。さらに物件種別でみてみると、集合住宅の割合がそのうちの約3割。なかでも賃貸住宅は23%と大きな割合を占め、賃貸住宅にも「カーボンニュートラル」が求められているのが実情です。今回は、住むだけで地球にやさしい、最新の賃貸住宅事情についてご紹介していきましょう。
住宅業界の脱炭素化の流れの中で注目されているのが「ZEH(ゼッチ)」です。住宅の高断熱化と省エネ設備の採用による「省エネ」と、太陽光発電による「創エネ」で、年間のエネルギー収支を正味ゼロに抑えることを目指した住宅のことで、一戸建て住宅を中心によく見かけるようになっています。
賃貸住宅でも、建物の屋根部分に太陽光発電のパネルを載せることで、「創エネ」する物件は増加中。住んでいる人は、各住宅にあるパネルを操作することで、今どれだけ発電されているか、どれだけ電気を使っているかを簡単にチェックすることができます。「見える化」することで、電気の使い過ぎに対する意識も高まり、「省エネ」が進むというご意見もよく聞きますね。さらに、災害による停電時などには非常用コンセントを使うことで、必要な電気をまかなえるというメリットもあります。
▲屋根には太陽光パネルを載せ、高気密・高断熱のZEH仕様を実現した「ZEHシャーメゾン」
一方、「省エネ」の基本は高気密・高断熱の家づくりにあります。住宅の躯体自体の性能アップはもちろん、熱の逃げやすい窓には複層ガラス、サッシには断熱性の高い樹脂を採用するなど、断熱性能を高めることで外気温の影響を受けにくくした住まいなら、夏は涼しさ・冬は暖かさをキープでき、1年中快適に過ごせます。冷暖房効率もよくなるので、光熱費を抑えやすいというメリットも魅力ですね。さらに、高効率エアコンや、エコキュート・エコジョーズなどの高性能給湯器、LED照明、高断熱浴槽などの設備選びにも配慮することで、住まい全体で高い省エネ性能を実現しています。
1)発電・消費状況を確認できるモニター
2)発電した電気をそのまま利用できる非常用コンセント
3)電気自動車用の充電スタンドを備えた賃貸住宅も
SDGsが浸透し環境志向が強まる中で、環境とお財布にやさしいZEH仕様に価値を見出し、家選びのポイントに加える人は今後も増えてくるでしょう。オーナー様にとっても、住まいの資産価値向上と、付加価値による家賃アップを目指せる取り組みとして、検討する価値はあるはずです。賃貸業界としても、住まいの脱炭素化を目指して、今後もしっかり取り組んでいきたいですね。
お話を伺ったのは…
積水ハウス不動産 中国四国株式会社 広島賃貸営業所
所長 田村 保裕さん
2022年度は広島県内で200戸以上のZEHシャーメゾンが竣工予定。最新賃貸住宅のこと、賃貸経営に関することなど、何でもご相談ください。
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積水ハウス不動産 中国四国株式会社 広島賃貸営業所
082-249-2103
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