【住まいるナビ】～失敗しない家具選びのポイント①～

インテリア雑誌や素敵な写真があふれたSNSを眺めるのは楽しいですよね。そして、たくさんの家具の中からお気に入りを見つけて購入するのはもっと心が躍る瞬間です。それなのに、いざ我が家に取り入れてみるとなんだか使いにくい…。そんな経験はありませんか？失敗しない家具選びのためには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。今回はその1つ、「生活スタイルに合わせる」ことについて考えてみましょう。

例えばダイニングセットを選ぶ場合。普段は家族3〜4人でも、両親や子どもの友達など人が集まる機会が多いなら、フレキシブルに対応できるベンチタイプがオススメです。少しゆったりしたサイズのものを選んでおけば、少しくらい人数が増えても柔軟に対応できます。また、ソファとセットになったロータイプのダイニングだと、寛ぎながら食事ができ、ＬＤ空間にゆとりが生まれるというメリットもあります（写真1）。

▲ソファとダイニングを兼ねたリビングコーディネート。限られたスペースでも見た目や居心地にこだわりたい

もしソファの上でゴロゴロしながら過ごすことが多いなら、座面の奥行が深く、座面の高さも低めのロータイプソファがオススメ。（写真2）。一人はソファに座り、もう一人は床に座ってソファを背もたれのように使うようなシーンでも、お互いの視線が近く違和感なく過ごせますね。一方、きちんと座ってテレビを見たいという場合は、正面を向いたとき一番ゆったりできるように、背もたれにある程度高さがあり、座ったときに足がもたつかない座面高35～40cmくらいのものがオススメです（写真3）。

「生活スタイル」に思いを巡らせるなら、普段の掃除の仕方やお手入れできる頻度についても考えておきたいところです。例えば、最近は普段の掃除にお掃除ロボットを活用するケースが増えていますが、家具の下までお掃除ロボットに任せたいと考えるなら、床上10cm以上の隙間が必要です。また、ペットがいるご家庭なら、張地が撥水加工で汚れにくく、ペットの爪も引っ掛かりにくい張地を選べば、ご家族もペットもハッピー。まめに掃除したいという人は、カバーリングタイプで、手や頭が触れることの多いヘッドや袖部分が外しやすいものを選ぶ手もあります。さらに、さっとひと吹きできれいになるウレタン塗装のテーブルはお掃除しやすいアイテムですが、長く使うと経年劣化で塗装が剥げてしまうことも。その点、オイル仕上げの木のテーブルなら、定期的なオイルメンテナンスさえしておけば汚れにくく、お手入れを重ねることで愛着をもって長く使えるというメリットもあります（写真4）。

家具選びで失敗しないためには、普段、ご家族が家の中でどんな風に過ごしているのかをよく考えてみることが大切です。購入する家具をどういうシーンで、どんな風に使いたいのか、利用シーンをイメージすることで、暮らしに馴染む、納得の家具選びが実現できると思います。