【HIROSHIMAおしごと図鑑】アパレルスタッフ編

高校卒業後、学生時代から勤めていた飲食店で1年ほど働き、結婚・出産から約3年は専業主婦でした。就業のきっかけは、家計のためという理由もあるのですが、一番は「働きたい」という欲求が大きくなったことです。せっかく働くなら、学生時代から大好きな洋服のブランドで、店舗にもよく通っていたローリーズファームでと思いました。さらに仲良くさせてもらっていたスタッフの方にも背中を押していただいたことも応募の大きなきっかけでした。約4年、フルタイムでのアルバイトとしての勤務後、中途採用試験を受けて正社員に。当初から長く働きたいと思っていたので、うれしかったですね。そして2019年にパルコ店の店長に着任しました。

好きな仕事に就けることはとても楽しみでワクワクしていたのですが、久しぶりに働くことや長時間の立ち仕事への不安のほか、子どもたちに寂しい思いをさせてしまうのではという自責の念がありました。しかしありがたいことに、職場のスタッフにも恵まれ、私の母親が保育園のお迎えや食事の準備をサポートしてくれたことで乗り切ることができました。

この仕事の魅力は、なんといっても「直接お客様とオシャレを共有できること」。私の提案でお客様が魅力的になったり、新しいオシャレにチャレンジすることもうれしいです。お客様がローリーズファームでオシャレを探してくれること自体がやりがいにつながります。

仕事内容は接客対応のほか、売場作成、新人スタッフや部下の育成、数値管理など店舗の運営・マネジメント業務も。売場作成では“1～2歩先をいく”ディスプレイを心がけています。気候や流行を敏感に汲み取り、よりよい提案につなげたいですね。またスタッフとは個々のライフイベントや希望する働き方に寄り添い、“娘たちを見守る”ような関係でありたいと思っています。中途採用制度や福利厚生の手厚さなど私自身も女性が働きやすい環境であると実感しています。

家事や子育ての両立には同居する母親のサポートが欠かせませんが、なるべく子どもとの時間を積極的に作る工夫をしています。以前、子どもたちが母と来店して私の働く姿を見た時、「お母さん楽しそうだった！格好よかった！」と言ってくれたことが印象深く、今でも励みにしています。働き方は多様ですし個々の事情も違うと思いますが、“やりたい”ことがあるならマイナスばかり考えず、まずはトライしてみてはいかがでしょうか。