【住まいるナビ】失敗しない家具選びのポイント④

「失敗しない家具選びのポイント」として最後にご紹介したいのは「イメージだけで買わない」ことです。お店やサイトで見つけた家具に一目惚れ。盛り上がった気持ちのまま、勢いで購入するのはちょっと危険です。「もうすぐ新居が完成するから急いで家具をそろえなきゃ」と、購入を焦るのも避けたいところです。

例えば、一口に椅子といっても、デザインも価格帯もまちまち。「座り心地」も人によってそれぞれ異なった感じ方をすることもあります。毎日使うものなのに、座ってみて「なんだか落ち着かないな」と感じるようなものを選んでしまうのは、もったいないと思いませんか？家具選びの際には、実店舗に足を運び、実際の使い心地を確認してから決めることが、長く使える家具選びのポイントです。

▲開放感のある明るい店内で、のんびり家具を選ぶのも楽しい（写真はIKUS東広島ショールーム）

実店舗で椅子やソファの座り心地を確認するときは、遠慮しないでゆっくり座ってみてください。座った瞬間の感じだけでなく、普段の生活をイメージしながら、少しでも長く座ってみて、座り心地を確認するのが大切です。複数の商品で座り心地を比べてみることで、心地よくフィットするモノに出会えるはずです。

▲複数メーカーの家具が並ぶショールームなら、見た目や使い心地も比較しやすい

寝室に置くベッドも同じです。「人生の3分の１は睡眠」と考えれば、マットレスこそじっくり試して選びたいものですね。ベッドの使い心地は、店舗によっては試せないところもあるので注意して。寝ころんで試すことができるなら、ぜひたっぷり5分以上はゴロゴロしてみるのがオススメ。体のおさまりや、動きやすさも、感じ方は人それぞれなので、家族それぞれマットを変えるのが本当はベストです。

衝動的に家具の購入を決めてしまうと、使う人や目指したいインテリア空間に合っているか、将来にわたって長く使えるのか、という本来のポイントの優先順位が低くなってしまうことがあります。ブランドや価格にこだわり過ぎず、いろんなメーカー・価格帯の家具を使い比べてみるのもオススメです。単一ブランドのショールームだけでなく、複数のショールームを回るか、多くのブランドを取り扱うショップを活用するのもいいかもしれません。

また、輸入家具や受注生産家具だと、購入を決めてから納品までに時間がかかるケースもあります。家具選びにはじっくり時間をかけたいもの。これから建てる新居のために買うなら、建物が着工する頃には家具選びも進めておきたいところです。心と時間にゆとりをもって、長く愛着をもって使える、納得の家具選びを実現できたらいいですね。

▲たくさんのベッドが並ぶショールーム（IKUS別館）。寝心地の違いを体感しよう