11月8日(火)は「いい歯の日」!親子で「いい歯」を考えよう!
11月8日は「いい歯」、「118」の語呂合わせで「いい歯の日」です。
「いい歯の日」は、日本歯科医師会が「8020運動」の一環として制定しました。
80歳になっても20本以上の歯を保ち、いつまでも自分の歯で食べる楽しみを味わえるよう、「いい歯の日」をきっかけにお口の健康について考えてみましょう。
お口の健康は全身の健康につながります。
正しいセルフケア+定期健診で「いい歯」をキープ!
そもそも「いい歯」とはどんな歯なのでしょうか?むし歯がない、歯並びがいい、白い歯などといった見た目から「いい歯」をイメージされるのではないでしょうか。それだけでなく、食べたものをしっかりと咀嚼(そしゃく)することができる機能面も大切な要素です。しっかり噛めることが、消化を助けて病気を防ぎ、おいしさを味わえ、バランスの良い栄養が摂れて健康に…というサイクルになるのです。
ではなぜ歯を80歳まで20本以上残すと良いのでしょうか。大人の歯は、多くの人が親知らずを除いて上下14本ずつ合計28本。自分の歯を20本以上残すことに努めれば、高齢になってもしっかり噛むサイクルを保てると考えられています。1989年からスタートした8020運動により歯の健康への関心が高まり、2016年の調査では、75~84歳の8020達成者の割合が初めて50%を超えました。
歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。生活習慣病とも呼ばれるこの病気は、初期を含めると30歳以上の成人の約80%がかかっているといわれています。日頃の仕事の忙しさに任せて、“暴飲暴食”や“不規則な生活”など、日常の生活習慣の乱れが歯周病につながります。
毎日のケアや心がけ次第では、生涯自分の歯を保つことができます。ただし、歯のセルフケアには限界があり、すべての汚れを取り除くことはできません。歯医者さんでのチェックを怠ったまま長期間放置し、痛みがでるなど悪化してから初めて歯医者さんを受診するという方も多いのではないでしょうか。セルフケアだけでは不十分であることを認識し、定期的に歯医者さんでプロのメンテナンスや健診を積極的に受けることが自身の歯を健康に保ち、いつまでも健やかで豊かな生活を送ることにつながります。「いい歯の日」をきっかけに、歯医者さんでお口の中の状態をぜひチェックしてみましょう。
歯ブラシだけでは磨き残しが!? 正しい歯のセルフケアを知ろう。
きちんと歯みがきしているつもりでも、みがき残しが多くなりやすいところは誰にでもあります。一般的には歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯の噛む面の溝の3つです。歯の表面はもちろん、こういった箇所も意識してみがきましょう。
歯ブラシだけでは汚れを取りにくい歯と歯の隙間には、歯間ブラシやデンタルフロスなどを活用しましょう。歯医者さんでは、ご自身に合ったメンテナンスや用具をアドバイスしてもらえるので、気軽に問い合わせてみるといいでしょう。
教えてくれたのは
広島県歯科医師会 理事
福井 康人先生(三上歯科医院 院長)
広島市南区宇品御幸1-9-26 みゆきパークマンションA棟107
TEL/082-255-1230