【片付けの小部屋】何でも後回しの癖 そろそろ直さない?
お片付けに伺った先で「旅行の荷物をなかなか片付けられない」という方がいました。旅行バッグには、ミニサイズの化粧品や専用ポーチ、旅先のパンフレットが入ったまま。その方は引っ越して何カ月も経っていたのに、未開封の段ボールもありました。別のお客様で洋服のボタンが取れているのにずっと直さない方も。私、お二人に言いました。「何でも後回しにする癖があるじゃろ?」
旅行バッグに入ったままのモノは、旅行専用のアイテム。非日常的な場面で使うモノなので、片付けなくても生活に影響しません。日常的に使うモノなら困るのですぐに元に戻したくなりますよね。段ボールの荷物は、荷造り時にすぐに使わないと判断して詰めたはず。旅行バッグに入ったままのモノも段ボールの荷物も、使用頻度が低いから後回しにしてしまうのです。私が旅行する場合、化粧品は普段使っているままを持っていきます。準備も簡単で、すぐに戻したくなるからです。
気になっていることを後回しにするのが平気というのも問題。気になりながら「ま、いっか」と許したことで、部屋が次第に荒れていきます。後回しにする思考の癖が、部屋の乱れとして表れます。
棚にモノがたくさんあって気になるなら、全て紙袋に入れてみて。何もない棚に、紙袋から必要なモノだけを置きます。紙袋に残ったモノは不要なモノ。意外と不要なモノが紛れこんでいますよ。
adviser:伊藤オリエさん
片付け整理収納アドバイザー・ライフスタイリスト。
片付けのキーワードは、片付けの先にある理想の暮らし、暮らしの満足度が上がれば人生の満足度も上がる。
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