【アンガールズ山根良顕のPAPAっと育児】第8回 続けるか、辞めるか。決めるのが本人だといいな | アシタノ メインコンテンツにスキップする

【アンガールズ山根良顕のPAPAっと育児】第8回 続けるか、辞めるか。決めるのが本人だといいな

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娘がバレエ教室に通っていたときのことです。家でもストレッチをしないといけないんですけど、その日は気分が乗らないのか、どうもやりたくなさそう。「バレエを辞めてもいいんだよ」と言ってみたら、「辞めたくない」との返事。練習をしないからといって、バレエが嫌いでも辞めたいわけでもない。けど、上手くいかないから楽しくない、そんなタイミングだったみたいです。娘と話したから分かったことです。

 

子どもが習い事や塾など一度始めたことを「辞めたい」と言ったとき、皆さんどうしますか?大人としては、「続けてみないと分からないよ」って言いたくなりますよね。昔は、継続こそ力、一度始めたことは続けるべきという考え方もよく聞きました。だからといって続けることが絶対に大事かというと、適性や違う才能があるかもしれないのでそうとも言いきれない。やめて、次に進むことも大事なことです。その子にとっての正解なんて分からないですよね。

 

ただ「努力して続けてみると、やり続けたことが自信になるんじゃない?」とか「仲間との絆が深まるよ」とか、辞めずに続けてみた未来を想像させることは、大人から働きかけてあげられる作業かも。僕たちが経験したことや見てきたことを生かして、人生の先輩として子どもに説明する感じです。

 

でも、僕が大人の言うことをすんなり聞き入れてきたかというと、そうでもないんです。「芸人になる」と親に言ったとき、親からは「絶対にうまくいかないから、広島で就職した方がいいよ」と反対されました。それを聞き入れることはしなかったけど、「ここからの人生は自分の責任だ」と覚悟することができました。今のところ、ごはんは食べていけています。でも、明日どうなるか分からない不安定さは未だに変わりません。教師をしている弟を見ると、親が言ってたことは間違いじゃないって大人になった今なら分かります。将来、こうした経験や感じたことも娘に伝えたいと思っています。

 

子どもとはいえ、未来のことは本人に決めさせるのがいいんじゃないかな。僕たち大人ができることは、経験による情報を伝えることや、本人の気持ちを整理できるように話を聞くことくらい。その時「そうだね、嫌だよね~」みたいに子どもの気持ちに乗っかってあげると、「辞めたい」「やりたい」の裏側にある本心を出しやすいみたいです。

アンガールズ 山根良顕

お笑い芸人。1976年生まれ、広島市安佐南区出身。2000年、田中卓志とともにお笑いコンビ・アンガールズを結成。現在は7歳の娘のパパ。趣味は野球観戦、ラジオ・ポッドキャスト鑑賞、筋トレ。

 

Instagramアカウント @ungirls_yamane

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アシタノ編集部

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