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【枡田絵理奈の連載コラム】第10回 「就活」と、マスパン。

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頭が真っ白になりながら挑んだTBS採用試験
失敗しても、ありのままならなんとかなる!

アナウンサー試験は、七次面接くらいまであるのですが、筆記試験や面接だけではなく、他の業種にはない、ユニークな試験内容が盛りだくさん。

 

たとえば、カメラテストという試験があります。名前の通り、実際のスタジオで、カメラの前で行う試験。原稿を読むだけではなく、実況したり、モノマネをしたり、時には、「今からこの布団を売ってください!」と、突然通販番組をさせられたり、奇想天外な試験内容となっています。そんな中でも、私が印象的だったのは、TBSでの三次面接くらいのこと。くじ引きをして、そこに書かれたお題について30秒間のフリートークをするという試験。その時、私が引いたのが「ブッシュ大統領」。突然現れた海外の時事問題に、頭が真っ白になりながらも、なんとか捻り出した私のフリートークがこちら。「私がブッシュ大統領と聞いて思い出すのは、小学校の時に流行っていた『鼻血ブッシュ』というギャグです。私はおてんばで、よく鼻血を出していたので、クラスの男子たちから『鼻血ブッシュ』とからかわれ…」と、まさかの話題で乗り切ったのです。さすがにこれはもうダメだろう…と思って肩を落としながら帰ったのですが、まさかの通過の連絡が!あとから聞いたのですが、メンタルの強さに魅力を感じた!とのことでした。何がきっかけになるか分かりませんね…。

 

また、TBSの役員面接でも、やらかしてしまいました。ずらっと役員が並び、異様な緊張感が漂う面接会場。「TBSに入りたい気持ちを、外国語で表現してください」と言われ…。正直、そんなに自在に話せるほどの語学力はなく、困った私は、自己紹介だけ外国語でした後、外国語風の日本語でTBSに入りたい熱意を元気に猛アピール。すると、なんと面接官である役員たちが「いいねいいね!」「僕もフランス語話せるよ!」と、なぜか外国語風の日本語で盛り上がり、和やかな空気になりました。扉から出て控え室に戻った瞬間、「おめでとう、内定です」と人事の方から言われました。私はもともと第一志望がTBSでしたが、就活を通して、よりTBSのファンになりました。失敗したり、焦ったりした時こそ、取り繕えない素の姿が出る。そんな、ありのままの私を見て、仲間にしたいと思ってくださったことがすごく嬉しかったのを今でも覚えています。

 

これから就活を迎える皆さんは、ぜひマスパン失敗談を胸に、なんとかなるさ!と、前向きな気持ちで進んでみてください。


枡田絵理奈

2008年TBSテレビに入社後、「SUPER SOCCER」「チューボーですよ!」など、さまざまなジャンルの番組で活躍。広島東洋カープの堂林翔太選手と結婚し、2015年退社。現在は広島で3人の子育てをしながら、フリーアナウンサーとして活躍中。

 

Instagramアカウント

https://www.instagram.com/masuda_erina.official/

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アシタノ編集部

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