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読書日和/『おとな六法』『思い出の屑籠(くずかご)』

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シチュエーションごとにぴったりな一冊を書店員たちに薦めてもらうコラムです。売れ筋ランキングや話題の新刊も紹介します。

テーマ 楽しみながら賢くなりたい時に読みたい本 文/岡野武志/ アトム法律事務所 『おとな六法』

学校や職場テーマに法律学ぶ

(クロスメディア・ パブリッシング)1958円

 

「おとな六法」とあるので、「難しいんじゃないの?」と感じた人もいるかもしれません。実はこちら、小学生くらいの子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる内容になっています。「サザエさんの波平さんが大切にする1本の髪の毛を抜くのは犯罪ですか?」「ツーブロック禁止って、ブラック校則になりますか?」など、アニメのキャラクターや学校の出来事について解説したものから、「会社で有給を申請しても却下されました。これってどうなんですか?」という職場にまつわるテーマもあります。

本物の六法とまではいきませんが、440ページと分厚いので最初は読みきれるか不安になりましたが、かなりくだけた文章で読みやすく、あっと言う間に読み切ってしまいました。現役弁護士で動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネル登録者数150万人超の著者が、法律を身近に感じさせてくれる一冊です。

話題の新刊 佐藤愛子 『思い出の屑籠(くずかご)』

100歳の作家 幼少期つづる

(中央公論新社)1430円

 

2023年11月に100歳を迎えた作家・佐藤愛子さんの、生まれてから小学校時代までをつづったエッセーです。伝い歩きをしながら「コッコ、ゥィ…」「ワンワンゥィ」とほうおう鳳凰(ほうおう)と虎を指さしくり返しているのが、生まれてから一番初めの記憶。お父ちゃんとお母ちゃんと、姉と兄とそしてそれを取り巻く人々。家族で過ごした「アイちゃん」時代の愉快な思い出がよみがえります。

先月のベストセラー 啓文社調べ(11/1-11/30)

第1位
星を編む (凪良ゆう/講談社)
第2位
続 窓ぎわのトットちゃん (黒柳徹子/講談社)
第3位
大ピンチずかん 2 (鈴木のりたけ/小学館)
第4位
新版 科学がつきとめた「運のいい人」 (中野信子/サンマ-ク出版)
第5位
パンどろぼうとほっかほっカー (柴田ケイコ/KADOKAWA)

啓文社 BOOKSPLUS緑町

コーヒー店「BOOK MEETS COFFEE」を併設した店舗です。通常の啓文社にはないカテゴリーの本もあり、ここでしか読めない一冊に出合えます。コーヒーの香りを感じながらゆったり選書できるのも魅力です。

 

住所
福山市緑町1-30 みどり町モール内
電話
084-925-1811
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