【住まいるナビ~自然や環境と共生する住まいのポイント~】周囲の環境を受け止めて 心地よく、楽しく暮らす場所づくり
周囲の環境を受け止めて 心地よく、楽しく暮らす場所づくり
広さやデザイン性、間取りなど、理想の家づくり・家探しのためのポイントはたくさんあります。しかし、重要なのは「暮らす場所=住まい」を取り巻く「環境」とどう向き合うか。朝日が出て夕日が沈んでゆく方角、陽当たり、通風、道路との関係。さらには、生活していく上で重要なご近所付き合いなども含め、プロの建築家でも変えることのできない「環境」を受け止め、住む人自身が認識すること。それが自然や環境と共生する住まいづくりの最初のステップです。
例えば山の側でも、陽当たりが良く、心地よい風が抜けて、新緑を楽しめる場所を探せば、間取りの考え方のヒントになります(写真1)。
高台や、海・川の側なら、ロケーションを活かして、仲間が集えるプライベートデッキ(写真2)や、プライバシーを守りつつ風景を存分に楽しめるバスルームなども実現できます。さらには、市街地の密集した街並みの中でも、唯一視線が抜ける場所に窓を設け、自分だけの城を築いた例もあります(写真3)。
▲風が心地よく、バーベキューにもGood。地元の花火大会では特等席に
▲都会の喧騒を忘れるような抜け感。青空や星を眺めるのも豊かな時間
与えられた環境の中で、いかに居心地の良いポイントを見つけるか。楽しくて愛着の沸く住まいづくりは、環境に馴染んでみることから始めてみましょう。
株式会社ヨハネハウス 代表取締役社長
藤本 慎一さん
素材にこだわり、環境に寄り添いながら、住む人のライフスタイルに合わせた家をつくる建築家