【HIROSHIMAおしごと図鑑】パンの工場編
お客様の「おいしい」というお声を励みに、より一層質の良いパンづくりに取り組む
株式会社タカキベーカリー 生産本部 広島工場 生産一課
バラエティ係 石橋 由衣さん
製パンの知識と技術を深め、より良いパンを
大学の専攻は食品関係ではなかったのですが、昔から食べることが好きで、食品関連会社に絞って就職活動をしていました。タカキベーカリーは研修制度が充実し、スキルを磨きながら働けることに魅力を感じ、入社を志望しました。
入社後は岡山工場に配属。イギリスパンやカンパーニュ、バタールなど食事用のパンを専門につくるバラエティブレッドの部門で主に包装を担当していました。3年後、希望していた「日本パン技術研究所100日コース(パン学校)」に派遣。全国から集まった仲間たちとより理論的な製パン知識と実践的な製パン技術を学ぶことができました。研修中はつくったパンを朝・昼・晩と食べ続ける毎日で、ちょっと大変でした。とはいえ、こんなにもパンづくりに没頭できる日々を送れたことは私にとって財産です。そして、パン学校修了後に広島工場のバラエティブレッドの部門へ異動となりました。
今年で入社6年目、今は包装をメインに、仕込み・成型にも関わっています。主力商品のイギリスパンは創業初期からある大事なパンです。一日にたくさんつくるのですが、「大切な工程は人の手で」という社の理念から、機械化される中でもおいしさを保つために、分割・丸め・成型はひとつひとつ人の手で行っています。休日に店舗に出かけたとき、自分がつくったパンをお客様が手に取り、買っていただいているのを目にすると、とてもうれしくやりがいにもつながります。また、より高品質な商品を製造するため、製パンや食品の衛生管理といった社内独自のさまざまな資格認定、マイスター制度にもチャレンジしています。今後はさらに自分のスキルアップにつなげると共に、学んだことを活かし、みんなで良いパンをつくっていきたいと思います。将来的には経験を積んでいき、開発部門に就きたいと思っています。
パン屋さんやカフェめぐりでリフレッシュ
広島工場に異動した当時、広島が初めてで友人もあまりおらず、ひとり時間をもて余していたときにたまたま見つけたのが料理教室の案内。シフト制の勤務なので、休みが合う月に2~3回教室に通い、家庭料理からお菓子・パンづくりを楽しんでいます。今では趣味の合う友人もでき、一緒にパン屋さんやカフェめぐりでリフレッシュしています。
三重県に住む実家の母から「タカキベーカリーのパンを見つけたよ」「おいしかったよ」と連絡をもらうこともあり、がんばっていて良かったなと思える瞬間です。なかなか頻繁には帰省できないのですが、家族に応援してもらっているのを感じます。いずれは自分が開発したパンを食べてもらいたいですね。